昔から言われている事ではございますが、
忘れた頃に『景観地区には地デジアンテナが設置出来ないらしい』
という噂が浮上します。
アンテナ設置が出来ない為、テレビが見れない。
だから光回線等の視聴方法を使うしかないんだよ。
なんて…とんでもないデマ情報が世間を騒がす事がたまにあるんです。
2004年に「景観法」が制定され、各自治体は都市計画地域内の景観を守るために、
さまざまな制限が許可された地区を制定できるようになりました。
・面積/名称
・建物の最高高さ/最低高さ
・壁面の位置
・敷地面積の最低限度
・壁面後退区域における工作物設置
・土地の形質変更・木竹の伐採など
上記の制限内容に違反した場合、罰則が定められています。
工事の停止または是正命令、また是正命令などに違反した場合は、
一年以下の懲役または50万円以下の罰則という重い処分がくだされます。
なのでご自宅が景観地区なのかどうか、
アンテナ設置が問題ないのかを必ず確認しましょう。
景観地区のなかには、テレビアンテナ設置が規制されているエリアもあります。
だからといって、アンテナが取り付けられずに、アンテナ視聴が出来ないという事はありませんのでご安心を!
例えば埼玉県朝霞市で初めて認定された
「景観協定:スマートハイムシティ朝霞」では、
軒高は7m以内、アンテナ設置も7m以内と記載。
ようするに「アンテナは屋根の上には設置できない」ということです。
となれば、おのずと『外壁』か『屋根裏』か『ベランダ』への設置が必須となります。
でも設置が出来るのであればアンテナが設置出来ないというわけではございません。
つまりテレビが見れるという事です!
耐候性などを考慮して屋根裏に設置できればベストですが、
電波の状況よって、屋根裏に必ず設置できるとは限りません。
だから形もシンプルで、外壁と同系統色の「デザインアンテナ」が有効になってくるわけです。
デザインアンテナというのは、薄い長方形のパネル形をしています。
色もホワイト・ブラウン・ブラック系が揃っていますので、外壁に取り付けても目立ちません。
ただ一般的なアンテナに比べて、受信感度の弱さが欠点です。
とはいえ、受信感度の問題も、屋根裏へ設置できれば一挙に解決できます。
外壁取り付けの場合、どうしても屋根よりも高さは低くなります。
屋根裏なら、軒天近く(一番屋根に近い部分)に取り付ければ、屋根上設置とほとんど変わりません。
ちなみに魚の骨のような形をした「八木式アンテナ」の方が、
デザインアンテナよりも受信感度に優れています。
なので、もし屋根裏スペースに余裕があるのなら、
八木式アンテナでも問題はまったくありません。ひとつの選択肢として覚えておいてください。
既にご紹介させて頂いた事がございますが、
簡単にデザインアンテナのメリットデメリットを掲載しますと、
【デザインアンテナのメリット】
・景観を壊さない
・屋根を傷めない
・外壁や屋根裏に設置するため、天候の影響を受けにくい
・コンパクトなので取扱いが楽
【デザインアンテナのデメリット】
・電波受信感度が弱い
・受信方向に高い建物があると影響を受けやすい
・初期費用が若干高い
・外壁に穴を開ける場合がある
デメリット部分がどうしても気になってしまうものですが、
八木式アンテナの設置が制限されているところや、
新築をかっこよくしたい!という方にはデザインアンテナはもってこいの商品だと思います。
費用的には八木式アンテナを設置する時よりも大体2万円ほどは高くなってしまう事が多いです。
ただ、1度設置をすれば10年20年と長くご利用出来るものですので、
多少費用は高騰してしまいますが、思い切ってご自宅にマッチするものを設置された方が良いようにも思います。
当ブログで掲載させて頂いているアンテナ業者さんならば、
長年の知識と経験によりお客様宅に最適な機器を選定してくれますので、
地域の縛りがあるお客様はまず一度ご相談されてみてはいかがでしょうか?
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