≪アンテナ工事士≫という専門資格が出来た事はご存じでしょうか?
以前当ブログでも紹介させて頂いた事はございますが、
アンテナ工事というのは比較的簡単な部類の工事になりまして、
一般の方でもアンテナ工事は誰でも行うことができます。
それは基本的な作業であれば資格は必要ないからです。
しかし危険は伴う作業ですので、有資格者に越したことはございません。
◆アンテナ工事士とは??
一般社団法人アンテナ技術保証協会が運営、管理をしている資格制度です。
認証の対象となるのは、アンテナ工事の技術的な基準をクリアした人となっています。
具体的には、地上デジタル放送およびBS・CS衛星放送、FM放送を受信する工事における実務能力に加え、
顧客満足度の高い技術やコミュニケーションを提供することができる人に対して与えられる資格です。
一般社団法人アンテナ技術保証協会が資格制度を設けた大きな理由は、
無数のアンテナ業者が存在する昨今、
残念なことに悪質な工事をする業者というのは存在しています。
そういった業者から利用者を守るためです。
また、工事業者の技術や信用を担保するという目的もあります。
アンテナ工事士には、
その技術と知識のレベルで第一級と第二級があります。
技術の進歩に対応した認定として3年ごとの更新が必要になるため、
資格保有者は最新の技術を保有しているスペシャリストということもできます。
アンテナ工事士の資格には、2つのレベルがあります。
・第二級アンテナ工事士:
士主に戸建て住宅に対応する地上デジタル放送受信、BS・CS衛星放送受信、
FM放送受信に関する工事にかかわる知識と技術を保有している人材
・第一級アンテナ工事士:
主に戸建ておよび集合住宅に対応する地上デジタル放送受信、BS・CS衛星放送受信、FM放送受信に関する工事にかかわる知識と技術を保有している人材
第二級アンテナ工事士は誰でも受験できますが、第一級アンテナ工事士は第二級アンテナ工事士の資格保有者で、
しかもアンテナ工事会社で5年の実務を有している人だけが受験できます。
第一級を持っている方がお知り合いにいたり、
見積り希望を出した業者さんにそういった職人さんが居れば間違いなく指名したいところです。
第二級の試験は概ね毎年行われており、
直近では2021年11月24日に行われました。
およそ一か月後に合格発表がされ、
受講および受験費用は16,000円で、
一般社団法人アンテナ技術保証協会の会員企業の従業員であれば8,000円となります。
試験の開催場所は公表されていませんが、
東京近郊で行われることが通例です。
定員が26名と決まっており、試験を受けるだけでもなかなかの狭き門です。
まだそこまで知名度が無いというのもありますね。
「アンテナ工事士」の資格を発行および運営するのは、
2018年に設立した一般社団法人アンテナ技術保証協会です。
同協会のホームページでは会員企業を検索できる機能もあり、
全国各地でアンテナ工事業者を探している人からの依頼にも対応しています。
興味のある方は、同協会のホームページを参照してください。
アンテナ工事士の資格はまだまだ出来たばかりで、
そもそもそんなに沢山の方が持っていない資格ではあります。
ただ、資格を持ち、真摯に取り組んでいるというのは一目で分かります。
この道何十年というベテランの方もいらっしゃれば、
まだ数か月の新人さんもいらっしゃるわけで、
利用する側とすれば10年に1度の依頼ですから、
経験や知識が豊富な方にお願いしたいと考えるものですよね。
そんな時にも見積もり依頼や問い合わせをした際に、
≪アンテナ工事士を持っている職人さんは居ますか?≫
と一言聞くだけでも違うと思います。
ご自宅を守る為にも、そういった質問は積極的にされていった方が良いです。
当ブログに紹介させて頂いている業者さんも積極的に資格獲得を目指していると聞いております。
業者選定において、当ブログが参考になりましたら幸いでございます。
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