日本のテレビ放送がアナログから地デジに移行して結構な年数が経ちましたね。
画面の美しさに加えて地デジ化されたことで投票など視聴者が参加できる番組も増えてます、今ではインターネット番組も増えておりますがテレビがより日常生活に欠かせない情報娯楽コンテンツになっているといえるでしょう。
一方、今までにはなかったトラブルが起きたり対応に困っている人も多いのではないでしょうか?
そんな時に知っておきたいトラブルの原因とその対処法を最低限知っていきましょう。
アンテナの構造
地デジ放送を受信するためにUHF帯受信用のアンテナを使用することになります。
電波とは電界と磁界が増減を繰り返しながら空間を進む波の事で、その繰り返しが1秒間に起こる回数を周波数と呼びます。
地デジは470~710MHzの周波数を13~52チャンネルに割り当てられて放送されているため、それを受信できるのがUHFアンテナとなります。
アンテナで受信された電波は信号に変換され、分配器や映像障害を取り除き信号レベルを上げるブースター経由で壁面端子に繋がる流れになります。
テレビ端子から送られた信号はテレビで映像や音声に変換されてテレビを見ることが可能になります。
ノイズの種類と原因
地デジ電波はデジタル信号によってできているために非常にデリケートなためテレビの映りが悪くなったり映らなくなってしまったりするトラブルが起きますが、これがノイズで地デジ放送においてノイズは6種類あります。
・ブロックノイズ 最も多いものに映像に四角の映像が表示される
・パーストノイズ 画面の一部が静止画になる
上記は接触が悪い場合や受信電力が低い場合に外部からのノイズなどが原因で起きます。
・スノーノイズ 画面全体がザラザラとする 原因は受信電力不足
・ゴーストノイズ 画像が2重に表示される 原因は地デジ用のアンテナ追加やケーブルの場合にアンテナ部品の反射
・パルスノイズ 細くて短い横線が多数表示される 原因はチューナとテレビのアナログ接続部分にノイズが混入すること
・ビートノイズ 画面が全体的に縞模様になる 原因はゲームやパソコンからと発せられるノイズとのバッティング
特定の部屋のみのトラブル
同じ家の中で特定の部屋でだけ電波が途切れたり、ノイズが入ったりして快適にテレビを見ることができないというトラブルが起きたりします。
考えられる原因は電波が弱い、電波が強すぎる、分配器を通す際になんらかのトラブルがあります。
これらの原因を防ぐためにアンテナの位置と方向を調整しましょう、不具合は位置や高さ向きなどを少しずつ調整してテレビの映る位置を見極めます。
アンテナと電波塔の位置関係にも注意をして確認しましょう。
改善しない場合は分配器やケーブルの状態を確認して古くなっていたり、分配器から部屋までの距離が遠すぎたりすると電波が弱くなり障害が起きてしまうことがあります。
当てはまると思われたときは新しいものに交換するか、なるべく短い距離で分配器とテレビを繋げるように配線の工夫をしましょう。
原因がアンテナの場合
地デジ放送は電波を受信しテレビ番組を映す仕組みになっていますが、不備があると上手く映りません。
アンテナに関するトラブルは色々とあります。
・アンテナが倒れている
・アンテナが外れてしまっている
・天候
・手抜き工事
・素人の設置
・アンテナの角度ミス
上記のものが挙げられますが、アンテナは種類によって指向性があり正確な方向に合わせなければ電波を受信できませんので知識がない人には難しくなってしまいます。
BS用パラボラアンテナの場合はさらに指向性が強く、専門の業者でも角度調整に時間がかかる場合があります。
自分で角度を直すことも可能ですが危険が伴うこともあり、アンテナ設置工事会社にお願いするのが確実でしょう。
アンテナ以外でもアンテナを繋ぐ配線が劣化や緩みも原因として考えることができます。
これは自分でもチェックできますので目で見て確認をして、万が一劣化しているようであれば交換が必要ですし緩んでいるようであれば締めなおしましょう。
その他の場合は中々素人が行っても改善することは難しいので、アンテナ設置工事会社にお願いして解決してしまうのがいいのではないでしょうか。
上記を踏まえると、地デジアンテナトラブルには予想もしなかった自然災害もあれば思いもよらない簡単なミスが原因だったりします。
状況を確認し冷静な判断をもって事に当たれば、無駄な出費や恥ずかしい思いをする事をなくすことができますね。
自分で出来る事は自分で解決して専門的なことはプロに頼む、そのように対応する事が必要だと言えるでしょう。
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