従来型のアンテナとデザインアンテナのおもな比較ポイントは受信感度と価格、設置場所の幅広さになります。
設置費用やオプション料金、セルフメンテナンスのしやすさなども考慮に入れるべきです。
建物の構造上はデザインアンテナがどうしても設置できない場合もあるため、取付を依頼する際には工事会社にお住まいのエリアと状況をできるだけ細かく伝えることが重要になります。
平面アンテナの性能を最大限に引き出せる条件がわかると、それに合わせて住まいを設計することも可能です。
デザインアンテナのメリット、デメリット
デザインアンテナは平面アンテナともよばれ、コンパクトで薄型の見た目が特徴です。
従来型アンテナと比べると軽量なのが大きなメリットで、持ち運びも容易なためセルフメンテナンスも比較的容易なのが特徴です。
従来型とは異なり壁面設置が基本なので強い風雨にさらされることが少なく、家電製品につきものの水気による劣化が起こりにくいのもユーザーにとっては注目ポイントです。
また、デザインアンテナは色の選択によっては壁面と同化して目立たないものにすることが可能なので外壁や建物の雰囲気に合わせることができるという特徴もあります。
家の外観や雰囲気を壊さないように開発されたアンテナはただ電波を受信する存在から、家の一部として一緒に選択できるデザインに特化したものなのです。
夏の強い陽射しに照らされる時間も短いため、外気の温度によって本体内部の温度が急激に上昇することも防ぐことができます。
従来型アンテナよりも受信感度が弱いことがデメリットとして指摘されていましたが最近ではブースター内蔵型も主流になっており、これまでは設置に適さなかった電波レベルの低いエリアでもテレビ放送を受信できるようになってきているのでデメリットを克服しつつあります。
価格がやや割高なのも難点と言われていましたが、ニーズが増えて幅広いエリアに普及していけば適正価格も自然に下がっていくと思われます。
住宅条件
デザインアンテナが設置できるかどうかを見きわめる条件としては、物理的なものと電波的なものがあります。
物理的条件とはすなわち建物の構造のことでデザインアンテナはどうしても受信感度が弱くなってしまうため、電波が遮蔽されやすい構造の建物では現地調査の段階で設置不可と判断される場合も多くあります。
電波の指向性が弱いため微妙な角度調整がいらない反面、家の近くに強烈な電波を発する工場などがあるとノイズをかなり拾いやすくなります。
電波的な条件としては住宅周辺の電波レベルを調べれば、曇りの日に一定の電波レベルが確保できなければ設置を見送るようにアンテナ工事会社からアドバイスされる場合があります。
今ではブースター内蔵型のデザインアンテナが開発され当初からの弱点であった感度の弱さはかなり克服されつつありますが、やはり従来型に比べて電波状況の面で設置場所が限られるのは変わることはありません。
つまり周辺の電波環境が恒常的に良好で、なおかつ建物が電波を遮りにくい構造の場合にはデザインアンテナが強い選択肢となります。
どこにデザインアンテナを付けよう?
デザインアンテナは通常の電波レベルが高くなおかつ高層ビルなどの遮蔽物が少ないエリアで設置されます。
地域そのものの電波レベルは良好でも建物の構造によって電波が拾いにくいことがあるため、住宅の状況も含めて依頼時に細かく伝えるようにしましょう。
埼玉、及び関東では遮蔽物の少ない郊外エリアや都市部でも電波ノイズが入りにくい地域では比較的設置しやすく、商品としても長持ちすると言われています。
関東エリアでも沿岸部では潮風による劣化がどうしても激しくなり、商品としての寿命が短くなってしまいます。
デザインアンテナは室内用の小型タイプもあるため、劣化を防ぎたい方にはそちらがオススメです。
太陽光発電パネルの普及で屋根のスペースを邪魔しないものとして注目されてきたこのデザインアンテナですが、実際の評判はというと見た目の良さと取り付けと修理のしやすさや悪天候に左右されにくいということで評価されて数を増やしてきました。
雰囲気と一緒にカスタマイズできるのは今までになかった新しい選択要素です。
外壁に色を合わせたりワンポイントとして雨どいに色を合わせてわざと目立たせるなど、家の部分として扱われるのが当然になる日がもう来ています。
現在低い位置での設置がマイナスになっていますが、より性能の良いデザインアンテナが出てきているのでその心配も解消されると思った方がいいです。
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